ヨスクス

かざましゅんすけさんのことをつらつらと。たまに映画。

男の花道初日感想(ややネタバレあり

こんなにニュートラルな状態でかざま舞台に挑むのははじめてかもしれないです。まあ、キャスティングやら設定が未知すぎて想像できなかったせいもあるのですが、おかげで軽い気持ちで楽しむことができました!

主演のお二人の客層に合わせたのか、セリフまわしや進行が非常に丁寧でゆっくり。歌舞伎特有の「大事なことは3回言う!」的なセリフの応酬も、主演お二人の深みある芸のおかげでアタマこっくりせずに見ることができたし、上演時間も程よい尺だし、ほんとうに気軽な感じで見やすかった!

肝心のかざまさんですが、チラシが出回ったときに一部ヲタに戦慄が走った頭髪は五分刈りじゃなくてポニーテールということが判明いたしました(ばんざい!)。あとびっくりしたのがとっても素直でゆったりとしたお芝居をされていたこと。「俺の半径1m以内に入った奴はすべて俺芝居に染めてやるぜ…」オーラが出まくっていた頃の独りよがり感が皆無で、作品にあわせてお芝居も変えられるほど成長したのかと思うと、嬉しくて涙が出そうでした(出てないけど)。でも中村屋にホッペを叩かれたときは無意識にジャニーズだったよ!

かざまさん以外では福助さんがすごくてすごくて…いままでお目にかかったことのある福助さんは綺麗な姫役か薄幸の美女役ばかりだったので、一幕での絶望を抱えた「女形」役というのが新鮮で、しかも化粧薄いし*1、やっぱりすごいお方だなあと感心しきりでした。でも目の診断をされてるときの仕草はウブい姫芝居でかわいかった。女のわたしでもあんな仕草できないよ。

あと、舞台装置がよかったな。舞台の深みが増すような洗練されたセットと照明で渋めの客層向け舞台にしてはずいぶん若々しいな…と思いながらパンフを見ていたら、新感線やら三谷舞台を手がけている方々でした。なるほどね。

今日は初日だったせいか、進行が押しぎみだったのかしら。東京公演のころにはもうちょっとテンポの良い舞台になってるかなと思います。ネクスト花道は再来週。かぜ気味を読みながら楽しみにまっております!(かざぽんレギュラー化?おめでとう!)

*1:年相応の男が滲み出ていてすごかったんだよ…