ヨスクス

かざましゅんすけさんのことをつらつらと。たまに映画。

インセプションとアリエッティとこねこバス

最近いろいろ観ています。



きょう、ジムの帰りにとつぜん誘われ、レイトショウにて鑑賞。
世界観はまったく違うのだけど、雰囲気が「未来少年コナン」に似ているなあと思った。べつにキジムナーそっくりの彼が出ているから、とかそういう理由ではなく。ただ、文明とはかけ離れた小さな世界(コミュニティー)で育った主人公が大きな世界へと足を踏みいれてゆくというイントロダクションをみるかぎり、やっぱりコナンとおなじテーマ性を持つ物語なのかもしれないです。メルヘンの底から垣間見える冷たさと残酷さ。こういうのけっこう好き。あと、アリエッティの隠し道具にユパさまの幻影が見え隠れして不覚にもキュンキュンしてしまいました。

・ディカプリオ
だまって立っているとそんなに魅力的ではないのだけれど、動き出した途端ぐぐっといい男になる俳優さんだなあ、とあらためて実感。

・謙さん
思ったより出番があってびっくりした。まあ活躍していたかどうかは別として。ハリウッド映画でこのひとを見ると、トニーレオンと同じ色気を感じます。

・コティアール姉さん
この人の、暗闇のようにひきずりこまれる美しさはほんとうにすごい。ハリウッド映画のヒロイン役ばかりやってないで、そろそろ自国映画かインディペンデント映画に出てほしいものです。(これはキリアン兄さんにも言えることだけど)

・キリアン兄さん
この人目当てで観にいったようなものなんですけどね。まあ予想通りトホホーな役どころでトホホーな感じだったのですが、あそこまで彫りの深い顔なのに、あんなド派手な映画で、ふつうーーの青年のビミョーーーな心の動きを表現できる彼はやっぱり天才だと思います(アバタモエクボ)。

・ジョセフ・ゴートン・レヴィット
「(500日)のサマー」の草食系兄さん。映画を見る前から彼に夢中になる予感はしていたのですが、 案の定メロメロになってしまいました。 今回いちばん格好よい俳優さん。


うわさどおりマトリックスそっくりだっだけど、これ一本できっちり終わりにしてやるという潔さがにじみ出ている分、こっちのほうが完成度は高い気がしました。夢をテーマにした映画というと黒澤明の「夢」が出てくるんだけど、インセプションのほうはあいまいでぐにゃぐにゃした世界観と、夢のなかの(あいまいな世界なはずなのに)破ることのできないルールというのがものすごくリアルで、黒澤明のそれよりも、親近感(?)が湧きました。おかげで最近、夢をみながら「いまって何階層目の夢なんだろう・・・?」と思っている自分がいます。


三鷹の森ジブリ美術館にて。3年ぶり2回目の鑑賞・・・にもかかわらず2回も泣いてしまった。メイちゃんがキャッキャ言っているだけの15分弱の映画なのに、画面からあふれでるパワーがすごい。

でも、一番泣けたのは、草食系男子との恋の駆け引きに玉砕した(草食ゆえに駆けることも引くこともできなかったらしいが)友人が、ジブリ美術館の帰りに「草などぜんぶ焼き払え!」と何度もつぶやいていたことだったけどね。