ヨスクス

かざましゅんすけさんのことをつらつらと。たまに映画。

私的千秋楽

本日、私的ラストカゴ。
作品の仕上がりとしては今日がいちばん良かった。なによりエマちゃんがグっと色っぽく、そしてお芝居が上手になっていた。最初に彼女を観たときは「こりゃあ化けるかバテるかのどちらかだな」と思っていましたが、どうやら前者だったようです。

以下、ネタばれ


この舞台において、最初から最後まで「真」であり続ける人物は治六とすあまのみ*1であり、最後まで嘘と真を使いわけているのが八つ橋なのですよね。
この対比があればこそ、嘘と真に翻弄されるやっさんの哀れさが引き立つというものなのですが、木曜日*2のエマちゃんは熱演を通りこして感情的になりすぎているわ、そのわりにカザマさんはいつもどおりだわで、とてもチグハグな印象を受けたというのが本音です。
でも、今日のエマちゃんは見事に嘘と真を使い分けていた。ほんものの花魁、おとなの女だった。そんなエマちゃんに答えるかのようにカザマさんも熱演していた、というよりも熱に浮かされてい・・・た・・・・??
幕があけた時から妙にチークが濃いなとは思っていたのですが、ダンスシーンの手前あたりで「・・・ん?カザポニョ・・・・?」と思いはじめ、2幕からはその疑念が確信に。まあ、こういう事は憶測でしか語れないのでなんとも言えませんが、カンパニーの皆さんもそろそろお疲れのころだと思います。東京公演ものこり3公演。なにごともなく乗り切ってほしいものです。
作品としてはきょうの出来で満足だし、心残りはありません。あとは上方の風の便り(大阪公演)を楽しみにしながら4月を乗り越えようと思います。やっさんをはじめとするカンパニーのみなさま。たのしいひとときをありがとうございました。

*1:あとお市

*2:実はこっそり観に行っていた