ヨスクス

かざましゅんすけさんのことをつらつらと。たまに映画。

おくりびと

また後日と書いて4日も経ってしまった。まあいつものことですが。
さて、先週の土曜日に友人の招待で「おくりびと」の試写会に行ってまいりました。
公開前なのでいちおう隠します(たいした感想じゃないですよ)。



監督の作風なのか、あの世とこの世の境目とか交流を描くというのは本来ファンタジーの手法であるせいなのか(ポニョ然り)、はたまた久石譲のせいなのか、おとぎ話のような雰囲気が作品全体に漂っているのだけど、作中の人々は「今」をしっかりと生き、死というものに真摯に向き合っていました。そのギャップがリアリティを引き立たせるおかげで、セリフの一つ一つがずどーんと心に響いてきて中盤あたりから涙腺が緩みっぱなし。たぶん脚本もすごく奇麗なんだよな。言葉の余韻が心に響くというか。脚本を担当された小山薫堂さんはもともと放送作家さんらしく、ちゃんとした脚本を書いたのも今回が初めてだったとか。これを機にいろいろな脚本を書いてもらいたいですね。

そして、死装束をほどこす本木くんと山崎さんは本当にうつくしかった。男でも女でもない無性のうつくしさを纏っていました。感想を書くにあたって何に例えればいいのだろうと考えたのだけど、思い浮かぶのはネロとパトラッシュを天国へ連れて行ってくれる天使さまのお姿だけ。うーん、何かが違う。でも遠くもない・・たぶん。