読み解く展示
水曜日。スタジオジブリレイアウト展を観るために清澄白河へ。
通り道の町内会で「案山子コンクール」なるものをやっていたらしく、まさに何も言えない北島選手やら、人生に達観しすぎて「無」になってしまった天璋院さまやら、町中ゆかいな案山子たちに満ちあふれていました。
そして肝心のレイアウト展は「高級フランス料理店に行ったら、テーブルの上にお抱えレシピが運ばれてきた」といった風なものでした。
腹は満ちていないのにすごい満腹感と疲労感。レイアウト一枚一枚の情報量の多さに、目の疲れを通りこして腰にきてしまいました。
雑誌CUTの宮崎駿4万字インタビューで、
「関東大震災のときに80人の避難民を乗せて隅田川のまんなかで2日間がんばった船頭さんのはなしを作りたいぞ!っていったら鈴木さんに『3千万しか払ってくれませんよ』と言われちゃった。3千万じゃ、みんな一日どうしようかって言ったらそれで終わりになっちゃうから。どうしたらいいんですかね、こういうのって」
というようなことを仰っていていたのですが、今回の展示を見てすごく納得。たしかにあのレイアウト一枚にかかる人の手の多さを考えると、「一日どうしようかな」でそのくらいの金はかかるわな。
ああいう作品を作り出せる監督もすごいけど、その設計図を読み解く事のできるアニメーターの方々も本当にすごいと思います。
あと、みんなでまっくろくろすけを書いて壁に貼ろう!みたいな企画が楽しげでした。体験ゾーンは写真も撮れるのも良かったです。
おまけ:町で見つけた天璋院さま
「おんなの道は一本道にございます」