ヨスクス

かざましゅんすけさんのことをつらつらと。たまに映画。

クザリアーナの翼感想(ほぼかざまさんのこと)

観劇からずいぶん時間がたってしまいましたが、クザリアーナの翼感想です。かなりストーリーの核心に触れているので、これから観劇される方はまわれ右することをオススメします。


以下ネタバレにつき隠します。



◎かざまさんは安定のかざまさんだった。
ゴローはかざまさんのかわいいところとかっこいいところをよっっく理解しているなあと感心しきりでした。ガンクツのかわゆさと切なさとかっこよさに、とにかく癒されました。逆を言うと新しい風間さんをみつけてときめくこともなかったのだけど、今回はそれでいいの。だって単純明快なエンターテイメントだもの。あと歌唱力についてもゴローはよくわかっていらっしゃる。ソロパートを1フレーズだけにしてくれたこと、個人的にはとても賢明だったと思います。



◎かざまさんの歌唱力について真面目に考えてみる。
かざまさんは声もいいし声量もある、歌い終わりに余韻もあってほんといい歌声だと思います。そう、歌声だけは。今回も最初の3小節は素晴らしかった。あれ?ひょっとしてかざまさんうまいんじゃね??と思いはじめた5小節目くらいから、あれ?あれれれ?あーーー・・・(そしてソロパート終了)・・・たぶん音程に対する持久力がないのだろうなあ。あんないい歌声なのにもったいない。こういうのって訓練でどうにかなるものではないのかなあ。一度、音痴評論家でもある中居君と草なぎ君に見解を伺ってみたいものです。



◎「既婚者」という免罪符パワーよ。
かざまさんは「人間香り広がるソフ○ン」の如く、床に転げまわればまわるほどフェロモンが出るひとなのだけど、今回もたくさんフェロモンをふりまいておりました。少々マニアックなことを語りますと、床に這いつくばってるときのかざまさんの肩甲骨が大好物です。「蒲田行進曲」のときの「頼むから・・・死んでくれぇ・・・!」と言いながら崩れおちた時の肩甲骨とか最高です。かざまさんにはもう少し太ってほしいと思っていますが、背中だけは現状維持でお願いしたいなあ。あと肉親が絡むときのお芝居が相変わらず素晴らしい。年齢より幼い容姿も相まって、淡い恋の相手のそれより格段に泣けます。*1そもそもガンクツって年齢設定いくつなんだろ。わたしは勝手に17歳と決めつけているのですが、あれが実年齢30既婚者ってやっぱり破壊力ありますね。逆にあのお芝居で独身だったら三十路でこんなDT臭くてこれからどうするのさ…と心配するところだけど、「既婚者」という単語だけですべて許される気がしています。既婚者…なんてすてきな魔法のことば。



◎ゴローの脚本について今さらつっこむのは野暮というものなので何も言わないです「クラウディア以来10年ぶりの観劇なのにデジャブ感じすぎね?」とか「この革命、ガンクツは完全に巻き込み事故じゃね?」とか言わないよ絶対・・・とか言いながらやっぱもの申したい。
この舞台、ゴローが大帝をやったほうが良かったんじゃね?
別に中村さんが悪いワケではないです。中村さんは良かった。かっこいいし、役に合っていたし。あとゴージャスの2人のお笑いシーンがあってこそのゴージャスということもよくわかっています。でも年齢的風格的にもゴローに毅然と構える大敵を演じてもらったほうが、大帝vs革命リーダー(ガンクツ)という対立関係がしっかりしてくるし、なによりゴローはもっと脚本に専念でき・・・(フガフガ)いっそのことウグイが大帝の世を忍ぶ仮の姿という設定にするとかね。その方がもっとカタルシスが出ると思うのです。あ、でもそれじゃあ完全に新感線になっちゃうか。


次の観劇は2月。かざまさんの歌がどれだけ進歩しているのか、いまはそれを楽しみに生きてゆこうと思います。

*1:コルリとのそれはあまりにも唐突すぎるせいもあるけど