ヨスクス

かざましゅんすけさんのことをつらつらと。たまに映画。

三十路世界へようこそ

風間俊介さん、30歳のお誕生日おめでとうございます。

かざまさんは昔っから変わらないし、何かがきっかけで大きく成長することもあまりない。要するに果てしなくブレないひとなのだけど、そのかわり自分の経験(何もしないということも含めて)を掘り下げて、丁寧に積み上げてゆくのが得意なひとなのだと思います。あと1年は免許がとれないと事務所に言われるくらい馬車馬状態だった10代の頃。同世代の子たちが華々しく活躍しているなか、1年近く消息不明の時期すらあった20代の頃。どちらの経験もほんとうに綺麗に積み上げているなと、いい形で昇華しているなと、今の彼をみていて思うのです。ここからさらに「それ生き」や「純と愛」で経験したことをどんな綺麗な形で積み上げてゆくのか、楽しみで楽しみで仕方ありません。三十路男の顔は経験で決まるからね。かざぽんはもっといい顔になってゆくと思うよ。

7月からはじまる救命病棟も楽しみにしています。30代最初の役柄が「普通」の役というのがなんともいい感じ。30代かざぽんには色んな「普通」の役を期待しております。あとは群像劇をたくさんみたいなあ。今まで同世代の俳優さんとがっつり絡んできていないということが、20代かざぽんに対する唯一の心残りなので。露出が増えまくったこの2、3年ですら瑛太くんと城田くんくらいしか絡んでないもんなー(しかもほんの数話だけ)。もっとがっつり!ガチで!タッグでもバトルでもいいから観てみたい!です!!*1

*1:と書いたあとで、もこみちとの共演のことを忘れていたことに気付きました。

2013年上半期みた舞台

  • MONO第40回公演『うぶな雲は空で迷う』(in赤坂RED/THEATER)
  • 6月大歌舞伎『梶原平三誉石切』(in歌舞伎座

2013年上半期みた映画

あまり観ていない上に、とりこぼしがいくつか。
日に日に記憶力がおとろえてゆく。

「映画『鈴木先生』」(監督:河合勇人)
http://www.tv-tokyo.co.jp/suzukisensei/



「ルビースパークス
(監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス/米)
http://movies.foxjapan.com/rubysparks/
ひきこもり男子の仮想彼女が実際に現れるラブストーリー...と書くと相当気持ち悪い映画だけど、じっさいはとってもかわいらしい映画です。でもどんなにかわいくてもテーマがテーマなので見終わった後の胃もたれ感がハンパない。だがそれがいい


ムーンライズ・キングダム(監督:ウェス・アンダーソン/米)
http://moonrisekingdom.jp/index.html
駆け落ちの旅路で、女の子がピアスの穴をあけるシーンがとってもエロティックで大好き。あと私の中のブルースウィリスが、最強のハゲからキュートなメガネハゲにver.upしました(up...?)



千年の愉楽(監督:若松孝二
http://www.wakamatsukoji.org/sennennoyuraku/
未見の映画師匠が最初に求めた感想は「しのぶは何人と寝たのか!?」だった。そこかよー。


「ペタルダンス」(監督:石川寛
http://www.petaldance.jp/



「天使の分け前」
(監督:ケン・ローチ/英)
http://tenshi-wakemae.jp/
刑期を終え、子供も生まれ、公正していこうと努力している元不良少年。そんな彼にふりかかる義父や被害者家族の恨みつらみの数々があまりにもいたたまれなくて、ずうとお尻がもぞもぞしてました。指と爪の隙間を針でつつかれるような、所謂ケンローチ節が全開。でもハートフルコメディーなんだぜ。うん、ちゃんとハートフルコメディだった。


きっと、うまくいく(監督:ラージクマール・ヒラーニ/印)
http://bollywood-4.com/index02.html
ストーリーのわかりやすさに加え、観客にストレスを与えない程度の伏線の張り方、中だるみしそうなタイミングで入る歌の数々...まっこと正しい娯楽映画でありました。正しいことを、奇をてらわず作るとほんとうに面白い作品になるのね。わかっていたことだけど、あらためて実感。あと、映画をみたあとの1週間、この曲が脳裏から離れなくてつらかった。


中学生円山(監督:宮藤官九郎
http://maruyama-movie.jp/
すごく恐れ多いこと書いちゃうと、ヤンイクチュンのはみかむようなお芝居って、カザマさんのそれに似ていると思うのです。(すいませんすいません)

お犬さんが死ぬ前日のこと。

家族で少し離れた公園までピクニックに行った。
1歳を少しすぎたくらいだろうか。小さな男の子が父親の手を離れてお犬さんに近づいてきた。どうやら犬に触れた事がないらしく、恐る恐るあたまを撫でようとするもいまひとつ勇気が出せないようす。お犬さんの体を抱きしめながら「こっちなら噛まれないよー。」と背中のほうをなでさせてあげたら、宝石のような笑顔をふりまいてれた。あの子が大きくなったときにこんな出来事を憶えているとは思わないけど、彼の「はじめて」は心の中でひっそりと息づいていくのだろう。

お犬さんの暖かい背中とやわらかい毛並みは、彼も気付かない場所で永遠に生きてゆく。

2012年カザマ的雑感

しあわせニュースを見ながらのエントリーです。カザマ横目にエントリー。それがわたしのしあわせニュース。

毎年、過去の年末エントリーをチェックしたあとに最後の日記を書くことにしているのですが、昨年の願望がびっくりするくらい叶っていて、ほんと夢のような一年だったなあとつくづく思います。

11年エントリー
10年エントリー
08年エントリー
ちなみに09年はエントリなしです。我ながらわかりやすい性格だぜ。*1

それ生きという名の大間のマグロを水揚げした途端、すべての部位が高値で取引されているかのような脂の乗りっぷりよ...!私の中で、その脂は「芝居の奥行き」なのかなと考えています。もともと、芝居の幅は広い人という認識ではあったのですが、その割に(芝居が)深まらないなあとも思っていて。その原因は彼のもつ「頭の良さ」だということは前々から書いてはいたのですが、今年に入ってからのカザマさんは己のフォースを思うがままに扱っておられる。そして何よりありがたいのは、昨年から脚本に恵まれていること。坂元さん、遊川さんという第一線で活躍しつづける大御所さんから古沢さんという新進気鋭の作家さんまで、文字にするだけで夢をみているような方々とお仕事ができるなんて、願い続ければ想いは届くのだなあとしみじみ思いました。でも、それはカザマさんが1○年間、お芝居に対して真摯に取り組んでいた結果に届いた想いなのですよね。最高のファンサービス、かざぽんありがとう。

そんな夢のような現実のまっただ中で来年の願望なんて思いつきようがないですが、願わくばもうしばらく夢の中で楽しませてくだ...さい......*2。あと、Freecellでの「たくさんの人が仕事をしたいと言ってくれる」発言がすごく気になります。カザマさんの「たくさん」って質量的にどのくらいなんだろうか?

*1:カザマ史上空前の暗黒期

*2:今までの苦しみを考えたら、そのくらいの贅沢、言ってもいいですよね

純と愛ざっくり感想(第9週)

第8週の感想はまた後ほど

[第9週はっぴーうぇでぃんぐ]
・純ちゃんの前に今週のターゲット「結婚式を挙げられない夫婦」あらわれる!
・愛ちゃん、stk行為に続き、高スペック能力も泣く原始的引き延ばし案を決行(新婦のドレスにジュース作戦)
・純ちゃん、「オオサキ夢の国プロジェクトvol.1 ロビーウェディング作戦」発案。
・千香ちゃんの関西弁ktkr
・名言製造機・富士子さんの「協力は期待するものでなく、うまく引き出すものよ」発言ktkr
・愛ちゃん、純ちゃんの為に企画書作成。その表紙、イラレかなんかで作ってないかい?(出来が良すぎる)
・愛「純さんの(企画書)は理想論に走り過ぎというか、押し付けがましいというか」
・さすが夫、よく分ってるじゃないか(本人まったく気付いてないけど)
・あれ、なんだがヨイヨイといい感じに進んでるよ。いい感じに進むと視聴者が不安がるよ。
・でもなんか楽しい!こんな回があってもいいよね!って思ってる時点ですでに調教されてるよね!
・「困ったときはトルストイさんですよ」→水野ガッツポーズ(この流れかわいかった)
・大円団!と思いきや、ムンク鉄矢で〆。この展開にホッとするのは、何故...?


ロビーウェデングを作り上げるオオサキの人達の笑顔はステキだったし、富士子さん達ベテラン女史集団はかっこうよかったし、純ちゃんの眉間をコショコショする愛ちゃんはすこぶるステキだったのに「コレジャナイ」感が拭えない第9週。たぶんこの展開が第4週あたりにあったら素直に気持ちよかったのだろうけど、それはそれでご都合主義の薄っぺらい話という感想になっていた気もするし、純と愛(を書く遊川さん)の飴と鞭に飼いならされた今となっては、「純ちゃん相変わらず押し付けがましいけど、今回はうまくいっちゃったね」くらいの感想しか持てないというか、純ちゃんがこんなにハッピーということはこれから地のどん底に堕ちる波瀾の展開が待っているのね!という期待ばかりに胸が膨らんでしまうのです。そうです。「ねむりひめ」でときめいた(私の)心が「きたかぜとたいよう」でどん底に落とされたときのあの快感です!主人公に対してはとことんドSに、自分に対してはどんどんドMになっていく朝ドラ、それが「純と愛」なのです!
というわけで、最後の最後でやってきた世紀末のラッパ(晴海のあまったるい「どーしよー」)に胸のトキメキが止まらない、そんな第9週なのでありました。オーメン

(今週の愛ちゃん)
・月曜日冒頭の「エイドリアーン!」*1で、なぜか@DEEP4話のターミネーターの真似をする源ちゃんを思い出してしまった。あれは風間さんのアドリブなのかな。だとしたら@DEEPの経験が血と肉になっている...ような気がします。

・純ちゃんの破天荒さに隠れてすごくできる嫁みたいになっているけど、愛ちゃんも結構ずれてるよね。純ちゃんの応援の仕方とかたまに盲目的なところがあって、これが遊川さんの言っている「はたからみれば欠点だらけの『ふたり』(公式HP内脚本家紹介より)」のひとつなのかなあと思ったり。この「欠点」もいつか救済されるエピソードがあるのかなあ。あってほしいな。

*1:朝のトレーニング中、公園の遊戯具で手を掲げて走っていたシーン

純と愛ざっくり感想(第7週)

[第7週けっこんしようよ]
・純愛コンビ、結婚を決意するも問題山積み。
・新婚早々、小姑(誠)が転がり込む。
・愛と誠、同じ寝相かわゆす。
・純ちゃんウェディング部に移動。
トルストイ水野、灰になる。
・池内女史の重量感たるや...!
・純ちゃん異動早々おせっかいモード全開...と思いきやちょっと自制するスキルを身につける。
・...と思ったけど翌日に「好きな人と結婚した方がいい発言(どーん!)」
・愛ちゃんのベイベー発言は予想以上にマジであることが発覚。
・剛、誠ちゃんにフォーリンラブ。
・ホテル出入禁止(のはず)の愛ちゃん、堂々とのぞき見しております。
・胸にもじゃハウスを持つ男、元カレ登場。
・なんか説得したらいい感じに復縁したよ。こんなの純と愛じゃない!
・...と思ったけどやっぱり父親が納得していなかった!やったーこれ解決しない!
・あれ?父親も説得されたよ。この世界に大円団なんて文字があったんか!
・純愛コンビ、ちゃちゃっと結婚式をあげることに。
・愛ちゃん、純ちゃんにしてあげられることを箇条書きで述べる。
・...を指で数える善行かわゆす。
・結局、怪獣大決戦でジ・エンド。うん、こっちのほうがホッとするよ。

何はともあれ、ご結婚おめでとうございます。
純と愛ってろくでもないダメ人間ばかりだけど、兄弟同士仲がいいのがステキだよね!特に誠ちゃんと純愛コンビのコンビネーションが抜群ですばらしい。純ちゃんは言わずもがな、現実主義のようで実は新婚ボケしている愛ちゃんに対して容赦なくツッコミを入れる誠ちゃんは見ていて爽快。「逃げてんねん!×2」発言とか、8週目の3兄弟(ひとりはお墓の中)の邂逅シーンとか、誠ちゃんの言葉にはすごく説得力がある。この安心感はなんだろう。登場人物の中で唯一のマトモ人間だからかな?(富士子さんもいるか)(純愛入籍回なのに誠ネタばかりだな)

(この週の愛ちゃん)
今回の花嫁さんの元カレを説得するシーン。彼の心情を暴露するときの、弁護士みたいな語り口調を聞いて、多恵子さんは愛ちゃんに対して自分のコピーを育てあげるつもりだったのかなと思ったり。だからお母さんの本性を知って絶望し、自分の本質はお母さんと同じに違いないと思い込んでいるのかなあと。と真剣に考察しつつ、多恵子がベイベーなんていう姿は全く想像がつかないのだけどね。